ポーカーである程度ゲームをプレイしていると、「CB」というワードを耳にしたことがあるかもしれません。
ポーカーは心理戦とも言われ、場の状況を把握しつつも、他プレイヤーが何を狙っているのか推測しながらプレイしないとなかなか勝てないゲームです。
CBは、心理戦を制するためのアクションの一つであり、上手く活用することで場で有利に立つことが出来ます。
本記事では、CBの意味合いやボードによる戦略を解説していきますので、CBについて知りたい方やポーカーで勝ちたいと思っている方は参考にしてください。
ポーカーのCBとは
ポーカーには様々な戦略があり、どのプレイヤーも戦略を駆使してゲームを展開していくわけですが、CBも戦略の一つです。
一体CBがどのような戦略で、どのような効果を生み出すのか解説します。
CBは主にフロップで行う攻めのアクション
CBは「コンティニュエーション・ベット」の略で、直訳すると「連続ベット」となります。
プリフロップで最後にベットした人、つまりアグレッサーが次のフロップでも続けてベットを行うことを指します。
つまり、プリフロップで強気なプレイをした状況において、さらにフロップでも強気な姿勢を崩さずに連続してベットをするわけです。
プリフロップで最後にベットするということは、既にそれまでの状況を加味してベットしているわけですから、「勝つ自信があると主張している」と言っても過言ではありません。
プリフロップの段階ではブラフと思われがちですが、そんな疑いを一気に晴らすのがフロップにおける連続ベット、つまりCBということになります。
従って、CBとは攻めのアクションであり、少なくとも場に強い影響を与えることは間違いないでしょう。
CBを活用すると勝率が格段にアップする
強気な攻めアクションとなるCBですが、CBを活用すると勝率が格段にアップすると言われています。
理由は幾つかありますが、最も大きな理由はズバリ「相手にプレッシャーを与えライバルを減らせる」ことにあります。
プリフロップの段階でペアを持っていない確率は70%と高く、ほとんどの人がハイカードの状況です。
プロフロップでハイカードだったとしても、展開が進むにつれてペアが完成していく可能性は残るのですが、当然ながらライバルが少ない方が勝率が上がります。
CBでプレッシャーを与え、勝負してもどうせ勝てない、チップが無駄になると思わせるのがポイントなのです。
ベットサイズやベット頻度はボードによって異なる
CBを活用してポーカーで勝とうとした場合、重要なのは自分の手札だけではありません。
場に出ているカード、つまりボードによってベットサイズやベット頻度が異なるのです。
理由は簡単で、テキサスホールデムは手札2枚とボードのカードを組み合わせて役を作るゲームです。
手札の数よりもボードにあるカードの数の方が多いわけですから、必然的にボードの重要度が増すわけです。
CB戦略はボードで決まると言っても過言ではないので、今回はボードによるCB戦略を重視して解説します。
高頻度で出現するボードにおけるCB戦略
自分の手札以上に、重要なポジションであると言われるボード。
これはCB戦略においても例外ではなく、ボードによってベットサイズや別途頻度が変化します。
ボードには様々なシチュエーションがありますので、中でも特に高頻度で出現するボードにフォーカスし、ボード状況によるCB戦略を解説していきます。
Jハイボード以下
数あるボードの中で、最も遭遇しやすいボードが「Jハイボード以下」です。

全体の1/5以上はJハイボード以下になるので、至って標準的なボードだと言えるでしょう。
とはいえ、細かく分類しすぎても戦略としては効果的ではなく、平均的にベットサイズは75%程度にしておくのがベターです。
ベット頻度においては、手札の内容によるところが大きいものの、全体でならすと50%程度に落ち着くことになります。
他プレイヤーの動向も見ながら、CBを判断していくことになるでしょう。
ペアボード
ペアボードとは、その名の通り「ペアが成立するボード」のことです。

あまり遭遇しないと思われがちですが、頻度としては約6回に1回で出現するので実は高頻度の分類に入ります。
ペアボードは、CBを打つのに最適な状況となりますので、ペアボードに遭遇したらひとまず安くても良いのでCBを打つようにしましょう。
ベットサイズの目安としては1/3、ベット頻度は100%となります。
コネクトボード
コネクトボードとは「ストレートが存在するボード」のことで、ペアボード同様に約6回に1回の頻度で出現する高頻度ボードとなります。

コネクトボードでは、チェックレンジを作っていくことになりますが、どのベットやチェックであっても満遍なくハンドを考慮していくのがポイントです。
但し、ハイカードで強い役が狙える状況であればベットを多めにして、相手に強いプレッシャーを与えるようにしましょう。
ベットサイズの目安としては1/3、ベット頻度は50%ほどになります。
K、Qハイボード(ウェット)
ウェットのK、Qハイボードは、セカンドカードも同様に強くなっているK,Qハイボードを指します。

頻度は約7回に1回とかなりの高頻度となっており、適切なCB戦略が求められます。
ベットサイズは、高めの75%あたりが最適となりますが、ベット頻度は幅広く持ってチェックしたりベットしたりするのがポイントです。
K、Qハイボード(ドライ)
ドライのK、Qハイボードとは、ウェットと逆でセカンドカードがKやQよりも離れていて弱いカードになっている状況を指します。

頻度は約10回に1回とこちらも高いので、よく遭遇するボードだと言えるでしょう。
この状況で最適なベットサイズは、1/3を目安にし、安くCBを打って手堅く攻めていくのがポイントです。
Aハイボード(T以上)
最後は、Aハイボードでかつ、セカンドカードにJやKなどといったハイカードを含んでいるボードです。

出現率としては約10%と意外に高いのですが、さらに強気なCBが求められる場面となります。
ベットサイズとしては強気な125%が目安、ベット頻度としては30%ほどとなります。
オーバーベットは、初心者には敷居が高く、なかなか難しい局面になるかもしれません。
自信がなければCBしなくても良いですが、今後ポーカーを強くなりたいと思っているのであれば、とにかく練習してオーバーベットに慣れていく必要があります。
一方で、Aハイボードでありながらセカンドカードが弱い場合には、逆にベットサイズは小さくするとリスクを軽減できるでしょう。
CB戦略を上達させるためのコツ
ポーカーの勝率をアップさせられるCBですが、CB戦略を上達させるためには幾つかのコツがあります。
コツをおさえて、CB戦略を上達させていきましょう。
ボードを見極めてベットサイズやベット頻度を決める
先ほど解説したように、CB戦略を決めるのはボードです。
つまり、ボードをしっかりと見極めないとCB戦略は上手く嵌ってくれません。
それぞれのボードをしっかりと覚えて、どのようなボードになっているかを、常に意識することを心がけましょう。
ボードを見極められれば、自ずと適したベットサイズやベット頻度が決まりますので、勝率はアップします。
相手からCBされても冷静に対処する
今回は、自分がCBをおこなうことを前提にしていますが、これは当然他プレイヤーもCB戦略を活用してくるケースが多々あるということです。
CB戦略はポーカーにおける基本的な戦略なので、誰もが使ってくる可能性があることを覚えておきましょう。
但し、CB戦略をしっかりと身につけておけば、他プレイヤーがCBを仕掛けてきた時に相手がどのような状況なのか判断しやすくなります。
冷静に対処して、自分のペースを乱されないようにしましょう。
とにかく練習して場数を増やして経験値を稼ぐ
先ほどオーバーベットのところでもお伝えしましたが、とにかくCB戦略をうまくなりたいなら、場数を増やして練習していくしかありません。
今回は、ある程度大きな括りでボードを分類しましたが、綿密にはもっと細かく分類でき、それぞれによって微妙な加減が必要になります。
ただ、これは経験値による調整にもなってくるため、たくさんのシチュエーションを経験して自然と判断できるようになるのがベターです。
たくさん練習して、CB戦略をマスターしていくのが最も重要なコツです。
高頻度で出現するボードのベットサイズやベット頻度のCB戦略まとめ
今回は、高頻度で出現するボードによる最適なCB戦略を解説しました。
CB戦略についてまとめると、以下となります。
- CBとはプリフロップにてアグレッサーがフロップでも続けてベットをおこなうことを指す
- CBは強気な攻めアクションで、上手に活用すると勝率が格段にアップする
- ボードによってベットサイズやベット頻度を考慮しないとCBは活かせない
- CB戦略を上達させるには、とにかく練習あるのみ
CB戦略をマスターできれば、ポーカーの初心者を卒業できるほど上達します。
上手に活用して、ポーカーのテクニックを高めていきましょう。