- 「ブラックジャックで、インシュランスをすると得するって本当?」
- 「ブラックジャックでインシュランスを掛けるタイミングは?」
このような疑問をお持ちの方は、多いのではないでしょうか?
ブラックジャックにおけるインシュランスは、ディーラーのブラックジャックに対する一種の保険として機能する特殊なサイドベットです。
正しく使えば損失を抑える手段となりますが、使い方を誤ると逆効果になってしまう可能性もあります。
この記事では、ブラックジャックのインシュランスについて、基本的な仕組みから具体的な起こりうるパターンまで、初心者にもわかりやすく解説していきます。
- ブラックジャックのインシュランスの仕組みと条件
- インシュランスを使うべきタイミング
- ブラックジャックのインシュランスで考えられる4つのパターン
ブラックジャックにおけるインシュアランスとは?
ブラックジャックでは、ディーラーのアップカードがエース(A)の時に「インシュランス」という特別なベットができます。

これは、ディーラーがブラックジャックになるかもしれないリスクに備えた保険のような仕組みです。
基本的に元のベット額の半分までベットでき、ディーラーがブラックジャックだった場合は2倍の配当を受け取れます。
メインゲームで負けた場合でも、インシュランスで損失を抑えることができる可能になります。
初めてカジノに挑戦する方にとっては、少し複雑に感じるかもしれませんが、基本を理解すれば実践的に活用できるベット方法です。
インシュランスを使う条件
インシュランスを使うための条件は、ディーラーのアップカードが「エース(A)」である必要があります。
これは絶対条件で、他のカードが出ている時にはインシュランスを選択することはできません。
また、インシュランスのベット額には制限があり、元のベット額の半分までしかベットできません。
たとえば、最初に100ドルをベットしている場合、インシュランスは最大50ドルまでしかベットできないということです。
カジノによって細かいルールは異なる場合がありますが、基本的にはこの2つの条件さえ満たせば、インシュランスを使うことができます。
- ディーラーのアップカードが「エース(A)」である
- 元のベット額の半分の額しかインシュランスできない
ハウスエッジに与える影響
インシュランスを使用すると、ゲームのハウスエッジ(カジノ側の優位性)に影響が出ます。
通常のブラックジャックでは、基本戦略を使った場合のハウスエッジは約0.5%程度ですが、インシュランスを使う事でこの数値が変動します。
具体的には、インシュランスを使用することで、プレイヤー側の期待値が下がる傾向にあります。
これは、ディーラーがブラックジャックになる確率が、インシュランスの配当率と比べて不利になるためです。
ただし、これは統計的な話であり、短期的には有効な場面もあります。
カードカウンティングを行っている上級者であれば、デックの状況次第でインシュランスが有利になることもあります。
イーブンマネーとの違い
イーブンマネーとインシュランスは、よく混同されがちですが、まったく異なる選択肢です。
イーブンマネーは、プレイヤーがブラックジャックを持っている時のみ選択できる特別なオプションです。

一方、インシュランスは手札の内容に関係なく、ディーラーのアップカードがエースの時に選択できます。
イーブンマネーを選択すると、その時点で1:1の配当を受け取ってゲームを終了することができます。
イーブンマネーは確実な利益を得られるアクションであり、インシュランスは損失を抑えるための保険的なアクションです。
サレンダーとの違い
サレンダーとインシュランスは、どちらも損失を抑えるための選択肢ですが、使用するタイミングや効果が大きく異なります。
サレンダーは、自分の手札が不利だと判断した時に、ベット額の半分を放棄してゲームを降りる選択肢です。
このアクションは多くの場合、最初の2枚が配られた直後にしか選択できません。
サレンダーは確実に半分の損失で済ませるアクションであり、インシュランスはディーラーのブラックジャックに賭けるアクションという違いがあります。
ブラックジャックでインシュランスを使うメリットとデメリット
ブラックジャックのインシュランスは、上手く使えば損失を抑える効果的なツールになりますが、逆に使い方を誤ると余計な損失を招く可能性もあります。

ここでは、インシュランスを使う際のメリットとデメリットを具体的に解説していきます。
これらのメリット・デメリットを理解した上で、自分のプレイスタイルに合わせて判断しましょう。
インシュアランスを使うメリット
インシュランスの最大のメリットは、ディーラーのブラックジャックによる大きな損失を防げることです。
たとえば、$1,000をベットしていて、$500のインシュランスを掛けた場合を考えてみましょう。
ディーラーがブラックジャックだった場合、メインベットの$1,000は失いますが、インシュランスで$1,000($500の2倍)を獲得できます。
結果として、損失なしでゲームを終えることができます。
カードカウンティングをしている上級プレイヤーにとっては、デック内の10点カードの割合が高い時にインシュランスを使うことで、プラスの期待値を得られる可能性があります。
さらに、大きなベットをしている時の心理的な安心感も、インシュランスの重要なメリットの一つです。
その日の最後のチップをベットしているような状況では、インシュランスが資金管理の面で役立つことがあります。
インシュアランスを使うデメリット
インシュランスには無視できないデメリットもあります。
最も大きな問題は、長期的に見るとカジノに有利なベットだということです。
数学的に計算すると、ディーラーがブラックジャックになる確率は約30%程度ですが、インシュランスの配当は2倍(実質的な確率33.3%)となっています。
毎回インシュランスを使用すると、徐々にチップが減っていく傾向にあります。
カードカウンティングをしていない一般的なプレイヤーにとっては、不利な賭け方となってしまいます。
インシュランスにベットすることで、本来のゲームに使えるチップが減ってしまうというデメリットもあります。
勝負どころで資金が足りなくなってしまう可能性もあるため、注意が必要です。
初心者プレイヤーにとっては、インシュランスの判断に時間がかかり、ゲームの流れを楽しめなくなってしまう可能性もあります。
カジノでは、スピーディーな判断が求められることも多いため、この点も考慮に入れる必要があります。
ブラックジャックでインシュアランスを使うタイミング

インシュアランスは、単純にディーラーのアップカードがエースだからといって、常に使うべきというわけではありません。
ここでは、ランドカジノとオンラインカジノ、各プレイ場での適切な使用タイミングを解説していきます。
効果的に活用するためには、正しいタイミングで使いましょう。
ランドカジノの場合
ランドカジノでインシュアランスを使う際は、まずテーブルの雰囲気や他のプレイヤーの動向を観察する必要があります。
たとえば、長時間プレイしていて、ディーラーのブラックジャックが続く傾向がある場合は、インシュアランスを検討する価値があります。
大きなベットをしている時や、その日の最後のチップで勝負している時なども、インシュアランスが有効です。
ただし、ランドカジノではディーラーや他のプレイヤーを待たせることになるため、素早い判断が求められるでしょう。
事前にインシュアランスを使うべき状況を整理しておくと、スムーズなプレイが可能になります。
また、カードカウンティングをしている場合は、10点カードの出現頻度を知ることで、より正確なタイミングでインシュアランスを使うことができます。
オンラインカジノの場合
オンラインカジノでは、時間的な制約が少ない環境で、じっくりインシュランスが判断できます。
初めてブラックジャックをプレイする方は、オンラインカジノで練習することをおすすめします。
多くのオンラインカジノには無料のデモプレイ機能があり、実際の資金を使わずにインシュアランスの使い方を練習できます。
比較的少額からベットできることが多いため、リスクを抑えながらインシュアランスの効果を試すことができます。
ただし、ライブディーラーゲームの場合は、実際のディーラーとプレイすることになるため、ランドカジノに近い感覚でインシュアランスを使う必要があります。
ブラックジャックにおけるインシュランスの4パターン

インシュランスを使用した場合、結果は大きく4つのパターンに分かれます。
各パターンの実際の収支を理解することで、インシュランスの効果と影響がより理解できるようになるでしょう。
例として:メインベット$1,000、インシュランス500ドルのケースで解説します。
状況 | 収支の差益 |
---|---|
インシュランス成功 ゲームに負ける | ±$0 |
インシュランス失敗 ゲームに勝つ | +$500 |
インシュランス失敗 ゲームに負ける | -$1,500 |
インシュランス ブラックジャック | +$1,000(確定) |
インシュランス成功&ゲームに負ける
ディーラーがブラックジャックを完成させ、かつプレイヤーが負けるパターンです。
一見すると最悪のシナリオに思えますが、実はインシュランスが効果を発揮するケースです。
以下にて、具体的な収支を見てみましょう。
項目 | 収支 |
---|---|
メインベット | $1,000負け |
インシュランス | $1,000獲得 ($500のベットが2倍) |
最終的な収支 | ±$0 |
このパターンは、インシュランスが「保険」として正しく機能されています。
大きな損失を防ぐことができ、心理的な面でも安定したプレイを続けらるでしょう。
インシュランス失敗&ゲームに勝つ
このパターンは、ディーラーがブラックジャックにならず、かつプレイヤーが勝利するケースです。
インシュランス自体は失敗しますが、メインゲームでの勝利により、全体としてはプラスになります。
以下にて、具体的な収支を見てみましょう。
項目 | 収支 |
---|---|
メインベット | $1,000勝ち |
インシュランス | $500負け |
最終的な収支 | +$500 |
このパターンでは、インシュランスを使用しなければより大きな利益を得られたことになります。
ただし、リスク管理の観点からは、この結果も許容できる範囲といえるでしょう。
インシュランス失敗&ゲームに負ける
最も避けたいパターンです。
ディーラーがブラックジャックにならなかったにもかかわらず、ゲームも負けてしまうケースです。
インシュランスのベットも失うため、損失が最大になります。
以下にて、具体的な収支を見てみましょう。
項目 | 収支 |
---|---|
メインベット | $1,000負け |
インシュランス | $500負け |
最終的な収支 | -$1,500 |
このパターンは、インシュランスを使用することで通常の負けよりも損失が大きくなることを示しています。
このリスクを考慮して、インシュランスの使用は慎重に判断する必要があります。
イーブンマネー:インシュランス&ブラックジャック
プレイヤーがブラックジャックを持っている時に、「イーブンマネー」というアクションを選ぶことができます。
ここでは、インシュランスは発生しません。
以下にて、具体的な収支を見てみましょう。
項目 | 収支 |
---|---|
メインベット | $1,000が1:1で払い戻し |
インシュランス | なし |
最終的な収支 | +$1,000 (確定) |
通常のブラックジャックの配当(1.5倍)を諦める代わりに、確実に1:1の配当が得られます。
ディーラーのブラックジャックを警戒する場合や、確実な利益を確保したい場合に選択できます。
ブラックジャックのインシュアランスに関するよくある質問

インシュランスについて、プレイヤーの皆さんから多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
ブラックジャックでインシュランスを使う時の注意点はなんですか?
第一に、自分の予算管理をしっかりと行うことが大切です。
インシュランスには追加のベットが必要なため、資金に余裕がない場合は使用を控えましょう。
カジノによってインシュランスの条件や配当率が異なることがあります。
必ずカジノの側のルールを確認してから、プレイを始めましょう。
- インシュランスの判断は素早く行う
- 感情的な判断を避ける
- 連続して使用することは避ける
- 勝っている時こそ慎重に判断する
- 負けを取り戻すための使用は避ける
ブラックジャックでインシュランスは積極的に使うべきですか?
インシュランスを積極的に使用することはお勧めできません。
数学的に見ると、長期的にはカジノに有利なベットだからです。
以下にて、インシュランスの使用を検討すべき状況と、使用しない場合をまとめています。
▶︎インシュランスを検討すべき
- その日の最後のチップを賭けている時
- 大きなベットをしている時
- カードカウンティングで有利と判断できる時
- 資金管理の一環として必要な時
▶︎インシュランスを控えるべき
- 少額ベットの時
- 予算に余裕がある時
- ゲームを純粋に楽しみたい時
- 基本戦略に忠実にプレイしたい時
ブラックジャックでインシュランスを使った戦略はありますか?
はい、インシュランスを効果的に活用するための戦略はいくつか存在します。
以下にて、代表的な戦略を解説します。
▼段階的な使用戦略
- 小さなベットの時は使用しない
- ベット額が予算の20%を超える時のみ
- 最大ベット時は必ず使用
▼カードカウンティングする
- デック内の10点カード割合把握
- 有利な状況でのみ使用
- カウント値に応じてベット額の調整
▼バンクロール管理との連携
- 総予算の設定
- インシュランス用の予算確保
- 負けが込んだ時の保険的使用
ブラックジャックでのインシュランスは控えるべき
これまでインシュランスについて詳しく解説してきました。
結論として「基本的にはインシュランスの使用は控えめにする」ことをお勧めします。

数学的な観点から見ると、インシュランスは長期的にプレイヤーに不利なベットです。
ディーラーがブラックジャックになる確率(約30%)と、インシュランスの配当率(2倍)を比較すると、徐々にチップが減っていく傾向にあります。
ただし、インシュランスを完全に使用しないというわけではありません。
以下のような場面では、慎重に検討する価値があります。
- 大きなベットをしている時の損失対策として
- その日の最後のチップを賭けている時の保険として
- カードカウンティングで有利と判断できる場合
- 資金管理の一環として必要な場合
インシュランスを使用するときは、適切なタイミングで計画的に行うようにしましょう。