WSOPは、ポーカーの世界最大級大会イベントです。
人生を変えられるほどの優勝賞金が用意されており、世界中から参加者が集まっています。
2003年にクリスマネーメーカーという人物が、メインイベントで優勝して以来、アマチュアでも一攫千金が狙えるとしてWSOPの注目度は飛躍的に伸びました。
WSOPは、どの大会も非常に参加費が高いです。
海外ということもあって不安も感じやすいため、本記事であらかじめ必要事項を予習しておきましょう。
ポーカー世界大会WSOPとは?
WSOPとは、正式名称「World Series of Poker」、ポーカーにおける世界最大の大会です。
毎年賞金総額数十億円にもなる大会が、数多く開催されています。
開催時期は毎年5月〜7月、メインイベントの1位の賞金は、1,000万ドル前後(15億円)にも達します。
開催場所がラスベガスなので、21歳以上の人しか参加できませんが、基本的には誰でも参加できるような大会です。
ポーカーは、まだまだ日本ではマイナーな競技ですが、メインイベントのファイナルテーブルの様子は全米でテレビ中継されるほどです。
大人気かつ世界中からプレイする人が集まる大会であるため、WSOPはポーカー界のオリンピックと呼ぶ人も多くいます。
WSOPのルール
WSOPで開かれる大会のルールは、世界中で行われる大会やオンラインの大会と変わりありません。

ラスベガスのあるネバダ州のカジノのルールである、21歳以上の年齢制限がある程度です。
ただし、ポーカーといっても様々なポーカーのルールの大会が、開かれています。
ポーカーで最も有名な種類はテキサスホールデムですが、テキサスホールデムだけでなくミックスゲームや、オマハホールデムも開催されています。
WSOPの大会に参加する場合は、自分がプレイしたいルールのポーカー大会に参加しなければなりません。
参加する場合は、現地の受付で大会登録を行う必要があります。
WSOPの日程
WSOPが開催される大会の日程は毎年5月〜7月の間ですが、具体的な日程はその年ごとにズレることもあります。
2023年の第54回大会の日程は、5月30日〜7月18日。
2024年の第55回大会の日程は、5月25日〜7月21日でした。
コロナの影響があったことで、2021年のWSOPの日程は9月30日〜11月23日と大幅にズレていました。
具体的な日程はWSOP.comで公開されるので、行く予定がある人はこまめに確認しておくようにしましょう。
ちなみに、最も注目されているメインイベントの日程は、7月の上旬から10日間開催されることが多く、2024年は7月3日から開催されていました。
WSOPの参加費用
WSOPの大会の参加費用は、参加する大会によって大幅に異なります。
2024年に開催された最も安い大会は、参加費が300ドルでした。
そして、最も高い大会の参加費は250,000ドルでした。
毎年変わらず、参加費300ドル〜500ドル程度の大会は開催されています。
最も多い大会の参加費は、1,000ドルor1,500ドルで、メインイベントの参加費は毎年10,000ドルです。
中心的なイベント以外は、ブレスレットイベントと呼ばれています。
それ以外にも125ドル程度で、デイリー大会などが開催されています。
様々な参加費の大会があるので、参加する場合は前もって参加費用と日程を合わせて、調査しておくと良いでしょう。
ちなみに、会場に出入りしたり友人・家族などの応援に行くときは、参加費用はかかりません。
もし、友人・家族がファイナルテーブルまで到達した場合などは、安心して見学や応援に行くことができます。
WSOPの賞金総額と優勝賞金
前もって優勝賞金の金額を、正確に把握することはできません。
優勝賞金は、各大会ごとに参加人数が確定してから決定するからです。
そのため、参加人数が増えれば増えるほど優勝賞金も伸びていきます。
傾向としては、すべての大会賞金総額は30億円〜80億円以上になる、と言われています。
2024年の参加費1万ドルメインイベントの賞金総額は、940万ドルを超えました。
そして、優勝賞金は1,000万ドルに達しており、近年の優勝賞金もこの前後を維持しています。
ファイナルテーブルには9人残りますが、メインイベントはファイナルテーブルにさえ残れば、1億円以上獲得できる場合が多いです。
2024年の第9位は100万ドル、2023年の第9位は90万ドルでした。
エントリー数は1万前後になるため、約0.01%の確率で1億円以上を手に入れられる計算になります。
また、ブレスレットがもらえる大会もあり、ポーカープレイヤーの中には賞金よりブレスレットに価値をおいている人もいます。
具体的なWSOPへの参加方法
WSOPに参加する場合は、基本的には会場のホテルの受付に行く必要があります。

2024年のWSOPの会場は、ネバダ州ラスベガスにある「horse shoe」と「paris」のカジノでした。
両ホテルはシーザース系列のホテルであり、メンバーズカードの「シーザースリワーズカード」を提供しています。
WSOPでは、このシーザースリワーズカードが必要になるので、シーザーズ系列のホテルで作成してもらいましょう。
会場のホテルで作成できますし、登録料や年会費は無料です。
パスポートを見せるだけで、作ってもらうことができます。
大会に参加するためには、専用のレジストレーションルームの受付へ向かいます
参加登録には
- シーザースリワーズカード
- パスポート
- 参加費
が必要です。
登録するとエントリーシートを2枚もらえるので、書かれているテーブルへ行ってディーラーに1枚渡せば、ゲームスタートです(残り1枚は保管用)。
アプリを使ってオンラインでWSOPにエントリー
レジストレーションルームは非常に混むため、Bravo Pokerというアプリでオンラインで、エントリーするのがおすすめです。
オンラインレジストが1回目の場合は、Parisにある「WSOP Online Verification」のデスクで、クレジットカードと身分証を提示すればバウチャーを受け取れます。
2回目以降の場合は、Fast Tracキオスクでエントリーのチケットを発行できるため、大会のエントリーで並ばずに利用できるようになります。
WSOPには、資金を預けておくデポジットカウンターがあり、デポジットを行っておけば多額のエントリー資金を持ち運ぶ必要もありません。
デポジットを行った資金は、大会に参加することをやめたタイミングで、自由に引き出すことが可能です。
オンライン登録を行う場合は3ドルの手数料が、クレジットカードで参加費を払う場合は、2.95%の手数料が必要です。
多少手数料はかかりますが、防犯面と手軽さを考えれば非常におすすめの手段です。
ポーカー世界大会WSOPの注意点
WSOPに参加する場合は、日程や必要経費の確認を忘れないようにしましょう。

日程は毎年多少のズレがあるため、前年を参考にするだけだとプレイしたい大会に参加できない可能性があります。
参加費は、日本円とドルの為替によって大きく変化するので、資金に余裕を持たせておくことが重要です。
また、ラスベガスのホテルは、必ずリゾートフィーがかかります。
ホテルの予約サイトから予約した時よりも金額が上がるので、ギリギリの資金しかもっていかないと、足りなくなる可能性もあります。
大会にエントリーする場合は、2〜3時間以上の待ち時間が発生することが当たり前です。
そのため、前日の深夜や早朝にエントリーを済ませておくと良いでしょう。
ラスベガスの治安は良いとはいえないため、夜間の一人歩きはなるべく避けるようにしてください。
そして、会場は非常に寒いです。
外が非常に暑いため、真夏に合わせた服装で行動しがちですが、長袖のパーカーは必須になるので注意しましょう。
WSOPでアマチュアポーカープレイヤーでも参加しやすいのはどれ?
WSOPのアマチュアにもおすすめのポーカートーナメントは、Mystery Millionsです。
Mystery Millionsの参加費は、1,000ドルのミステリーバウンティ大会です。
バウンティ大会とは、参加者を1人飛ばすごとにバウンティ(お金)をもらえる大会のことを指します。
ミステリーバウンティ大会は、もらえるバウンティの金額がランダムであり、1人飛ばすだけで高額賞金をもらえる可能性があります。
そのため、プロポーカープレイヤーだけでなく、アマチュアでも高額賞金が狙えるため人気が高いです。
ミステリーバウンティ大会はいくつかありますが、Mystery Millionsは最高バウンティの保証が100万ドルです。
運さえよければ、1人飛ばすだけで1億5,000万円手に入るので、一攫千金の醍醐味も味わえます。
WSOPの大会に安く参加したい場合
WSOPの大会は、安くても100ドル〜1,500ドルの参加費がかかります。

日本からアメリカは遠く気軽には行きづらいため、日帰りというよりは1週間〜10日間の日程で楽しむ人が多いでしょう。
その間で何個も大会に出場するとなると、参加費だけで数十万はかかる可能性が非常に高いです。
そのため、できるだけ大会の参加費を安く抑えるために、サテライトイベント(予選)に参加しましょう。
サテライトイベントは、オンラインポーカーアプリでも参加できますし、日本のアミューズメントカジノでも参加できます。
サテライトに勝つとメインイベントの「参加費+α」のホテル代などを獲得可能です。
サテライトのサテライトなどもあるため、1ドルでメインイベントに参加できる可能性もあります。
会場でもサテライトは開催されているため、お金が足りなくなった場合に参加してみると良いです。
ただし、安ければ安いほど戦う人数が増えて勝ちにくくなるため、値段と人数のバランスを考えて参加していきましょう。
WSOPで活躍した日本人ポーカープレイヤー
日本人のポーカープレイヤーも、WSOPでブレスレットを獲得しています。
また、2024年には日本人初の女性ブレスホルダーが、生まれたとして話題になりました。
ブレスレットホルダーに輝いたのは岡本 詩菜さんで、彼女は2023年にも第2位を記録しており、2024年で雪辱を果たしたとして非常に注目を集めています。
日本人ブレスレットホルダーが徐々に生まれつつありますが、メインイベントで優勝した日本人はいません。
世界的に有名なYoutuberの「世界のヨコサワ」チャンネルに所属する、ひろきさんが日本人最高位である第25位でした。
そして、2024年には長見恭輔さんが第21位と最高位を更新してはいますが、優勝者は現れていません。
まとめ:WSOPは世界最大級のポーカー大会
WSOPは、世界で最も規模の大きいポーカー大会です。
世界中から人が集まり、何千万円何億円という優勝賞金を見ることは珍しくありません。
ご紹介したおすすめのポーカー大会に参加すれば、アマチュアでも1億円以上獲得できるチャンスがあります。
日本人初のメインイベント優勝者、という夢を追い求めている人は多いです。
WSOPは、日本人も活躍している魅力的な大会ですが、参加費用は非常に高いです。
そのため、日程などには注意して参加するようにしてください。